アイシングクッキーは、卵白と砂糖を混ぜてクッキーの表面をコーティング(=デコレーション)したクッキーです。
卵白と砂糖だけなら簡単に作れそう! と思いきや、初心者には面倒なことが多い...
当店では恵比寿でアイシングクッキー屋(←2004年頃に実店舗があってTV出演までしたの、苦笑)の経験から、この簡単アイシングパウダーの輸入を決めました。
簡単&少量でも作れちゃう!
アイシングシュガーパウダーは、水を混ぜるだけで簡単にアイシングクッキー用のクリームを作ることのできる便利な製菓材料です。
水に混ぜたままだと白くて、ジェルカラーやリキッドカラーを混ぜてお好きな色にできます。
また、フードペンを使うときも、アイシングクッキーにするとペン先もひっかからず発色良く描けるので、この簡単なアイシングシュガーパウダーを持っていると便利です。
↑写真右がアイシングに描いたもので細ペンでもスルッと描けます
左はクッキーに直接なので細ペンだと難しく、レギュラーを使ってます
よくある質問:1袋使いきれるかな?
よく言われるんですけど「複数色を作りたい方」「クッキーの表面を全部塗ろうと考えてる方」なら問題なく使い切れると思います。余った方のときの使い方も下記に足しておきますね。
よくある質問:1袋で何枚のアイシングクッキーが作れる?
これもよく頂く質問ですが、1枚の表面を全部塗るのか? どのくらいデコるのか? で使用量が違うんで、明確な回答が難しいんです。まずはクッキー1枚を作って、必要だった量をチェックし、何袋ご用意頂くかをご判断下さい。計量しやすいのもこの商品の魅力です!
よくある質問:明日のパーティで配りたいから早く欲しい...
残念ながらこの商品は時短にはなりません。アイシングシュガーパウダーも別のアイシング方法と同じく『アイシングクッキーは表面をしっかり乾燥させる必要がある』んで、制作には1日かかると思ってください。
アイシングクッキーをプレゼントしたい場合、事前のリハーサルをして頂くと安心ですよ。アイシングシュガーパウダーなら、同じ結果が出しやすいので、オススメです。
アイシングシュガーをお薦めする理由
このアイシングシュガーはどんな方にお薦めかといえば...
ちょっとだけでも作れちゃいます
1枚だけメッセージや名前を絞りたいとき。ごく少量のアイシングクリームを作れるので、お誕生日ケーキを作るお菓子屋さんにはリピート頂いてますから、業務用にお薦めだと思っています。
他には、ステンシル用に少しだけクリームが欲しい、というときもアイシングシュガーパウダーで欲しい量が作れるのは楽でした。
生の卵白と違うので...
食べたときにバリッっとせず、食感が柔らかいのはこのシュガーパウダーの特徴です。
卵白と砂糖を混ぜて乾燥させるお菓子で、加熱する行程がありません。殻に発生しやすいサルモネラ菌が心配だという方がリピート頂いてますが、私はあまり気にしたことがないのでココはお客様によってかなと思います。
それよりも。生の卵白だと大きさや鮮度でクリームの状態が変わっちゃうけど、水を混ぜるだけだとコントロールしやすい。←ここが最大の魅力です!
米国で販売してるパウダーとの違い
米国CKproducts(シーケープロダクツ=CK)社の米国製。CKは米国のプロのお菓子屋さんから、セミプロといわれるスイーツアーティストなど、シュガーのお仕事をされている方に愛されるメーカーですが...
米国で販売しているアイシングシュガーは日本使用NG成分が入っているため、日本用にカスタムして輸入しております(日本対応品は袋に日本語表記がございます)。
アイシングシュガーパウダーの使い方
アイシングクリームは固すぎると絞りづらいし、柔らかすぎるとダラッと流れたり、乾燥後に色ムラができたりします。
パウダーを使えば水分量のことだけ考えて作業できます。まずは、ご自身の使いやすいクリームの固さ=必要な水分量の見極めに参考となる、固め、柔らかめ、中間の3つをご紹介します。
文字や線を描く「固めクリーム」
線や文字を描くためのクリームは、スプーンで救ったときにクリームにツノが5秒くらい立ってられる固さが理想です。
100gに大さじ1の水を混ぜて作りますが、使いやすい固さは個々に違うので、水分量で調整してください。
表面を塗る「柔らかいクリーム」
表面を塗り覆いたいときは、100gに大さじ1.5杯の水が目安で、少し柔らかく仕上げます。
スプーンで落としたときトロトロッと流れ落ちるくらいが目安です。サラッと落ちるのは柔らかすぎで、色ムラになったり、乾燥しづらくなったりします。
筆で塗るだけの「中間クリーム」
アイシングクリームは固めなクリームで縁取りをして、緩めのクリームで塗りつぶすのが一般的でしたが...
中間の固さにして筆で塗って伸ばしてもOKだと気づいて、最近はこのラフな方法で仕上げてしまうことが多くなりました。この場合、表面に塗り伸ばしたクリームに、筆の筋が残らない硬さにするのがコツです。
アイシングシュガーパウダーは本格的で繊細なアイシングクッキーにも、こんな風に簡単に仕上げるアイシングクッキーにも対応できます。
1個の卵白に合わせて砂糖を用意することがなく、必要な分だけ作ればいい。逆に経済的なんです!
あると便利な「水拭きスプレー」
アイシングクリーム作りで失敗する理由は「水分が多かった」←これがダントツ、というか唯一です。
水分が多いときはパウダーを足せば調整可能で、固すぎたら水を追加します。水が多すぎて粉、固すぎて水、粉、水... の無限ループは、必要以上に量ができて実に勿体ない...
そう思う方は「水拭きスプレー」を試してみて! 水拭きスプレーだと、霧のようにフワッと少量の水が加えられます。
この写真を見て思い出したけど。他のお砂糖同様、空中の水分でダマができやすいので、毎回ふるって使って下さい。
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アイシングカラーの選び方
アイシングの着色に当店では、ジェルとリキッドの2つをご用意しています。それぞれに長所短所があるので、ご自身の性格や趣向でお選び頂けたら、と。
ジェルカラー
ジェルは水分量が少ないのが特徴です。ロールフォンダンにはジェルを使うので、カップケーキデコもやりたい方はこちらを迷わず選択ください。
欠点はボトル入りで流動性がないので、楊枝で必要な分を拾い上げてクリームに混ぜなくちゃいけないところ。これがちょっと面倒くさいので、私は最近リキッドばかり使ってしまいます。
ジェルカラー:https://www.nut2deco.com/product-list/59
リキッドカラー
リキッドは片手でポトッとクリームに落として使えるので楽チンです。
日本唯一の食用スプレーガンを作ってるメーカーさん推奨なので、アマチュア〜プロ向きとしてお薦めしています。
アイシングに使う場合、カラーの含まれる水分を計算しながらクリームを調整頂かないとユルくなりすぎる可能性があります(←粉を足してリカバーは出来ますよ)。
リキッドカラー:https://www.nut2deco.com/product-list/658
クッキーレシピの選び方
アイシングクッキーのレシピ本やサイトが沢山ありすぎて、どれを選べば良いのか難しいですよねぇ?
そんなときはレシピ写真を拡大して「表面がきれいなまっ平に仕上がってるクッキー」のレシピを試すことにしています。
それでも気に入ったレシピに出会えず困ってるなら、アイシングのレッスンをされてる講師を探してみるのはどうでしょう?
事前にご自身で1度作ってみて、それからレッスンを受けると疑問点が明確で質問もできるし、先生直伝の長く使えるレシピをGET頂けるはずです。
NUT2decoのお薦めは「ビスケット」
個人的に。男性に配っても好評なのが「ダイジェスティブビスケット系アイシングクッキーレシピ」で、少しショッパみのあるビスケットと、甘いアイシングクリームの相性が気に入ってます。
クッキーを焼くのが面等なときなんて、チョコのかかってないマクビを買ってきて、アイシングシュガーパウダーでアイシングしちゃてます(下写真はチョコなしマクビで作ったスマイル)
クッキーとビスケットの違いから説明するのは面倒なので、詳しく知りたい方はLOTTEの情報ページでcheck頂くとして... 最近、私が気に入っているマクビっぽレシピはこちらです。
↓
https://cookpad.com/recipe/5629566
クッキー型の選び方
好きなクッキー型を使えばいーじゃん、余計なお世話だよ、と思いますよね。私も思います、苦笑
が、バターやアーモンドプードルなどが多めに入った柔らかい生地を使うときは「凹凸のないシンプルな形」「後ろ側から押し出せるスタンプ式」をお選び頂いたほうが、作業がはかどります。
当店は、他とは違ったマニアックな道具の好きなお客様も多いので、複雑なクッキー型もご用意していますが、決して初心者におススメではないんですが...
ただ、複雑なクッキー型で苦労して抜いたクッキーが、ちゃんと焼きあがった喜びはハンパないです。
手のかかる子供ほど可愛いというのはこういうことかしら? 笑 あの喜びを体験して頂きたいので、抜きやすい生地をみつけたら是非挑戦して頂きたいッ♪
余ったらパーツを作ってみて!
アイシングクッキーに後乗せできるパーツを作っておくとイイですよ。例えばこのハートのように、下書きした紙の上にセロファンをのせ、絞ったまましっかり乾燥させてから、セロファンから剥がして密閉容器で保管します。
衛生的に作って乾燥剤を入れておけば数週間保存できます。クッキーに使うときはアイシングクリームを糊にして貼付ければOKです。
おわりに
日本のアイシングの歴史をふりかえれば、当店が始めた2004年は1冊のレシピ本もなく、アイシングクッキーって何?と聞かれるのは当たり前でしたが.. 今は説明も不要だし、作り方の情報も沢山で、選ぶのが困るくらいですねぇ。
中にはこうしなきゃダメ、アイシングはこうであるべき、なんて情報を見かけますが、ナンセンスだと思う。だって、よ? まだ歴史もこんなに浅いのよ? もっと自由でいいじゃない?
これから始められる方はどうぞ固定概念にとらわれず、作りたい相手に「喜ばれるアイシングクッキー」を意識してみてはいかがでしょうか?
私は芸術的な美しさよりも、子供がパパのために作ったメッセージ入りクッキーや、贈りたい相手の好きなモノコトを懸命に考えてクリエイティブされてるお菓子を見るのがたまらなく好きです!
そして、そんな愛らしいアイシングクッキーに、当店のアイシングシュガーパウダーがお役にたてたら... もぉ最高です!!!