アイシングクッキーは、卵白と砂糖を混ぜてクッキーの表面をコーティング(=デコレーション)したクッキーですが...
簡単&少量でも作れちゃう!
アイシングシュガーパウダーは、水を混ぜるだけで簡単にアイシングクッキー用のクリームを作ることのできる便利な製菓材料です。
作り方の流れはこの動画をcheckしてみて! (湿気対策の仕方も同時にわかるよ!)
好きな色にカスタムできる
白いアイシングなのでお好きなカラーを混ぜて、自由な色が表現できます。
また、フードペンを使うときも、アイシングクッキーにするとペン先もひっかからず発色良く描けるので、この簡単なアイシングシュガーパウダーを持っていると便利です。
↑写真右がアイシングに描いたもので細ペンでもスルッと描けます
左はクッキーに直接なので細ペンだと難しく、レギュラーを使ってます
Q. 1袋使いきれるかな?
よく言われるんですけど「複数色を作りたい方」「クッキーの表面を全部塗ろうと考えてる方」なら問題なく使い切れると思います。余った方のときの使い方も下記に足しておきますね。
Q. 1袋で何枚のアイシングクッキーが作れる?
これもよく頂く質問ですが、1枚の表面を全部塗るのか? どのくらいデコるのか? で使用量が違うんで、明確な回答が難しいんです。まずはクッキー1枚を作って、必要だった量をチェックし、何袋ご用意頂くかをご判断下さい。計量しやすいのもこの商品の魅力です!
Q. 明日のパーティで配りたいから早く欲しい...
残念ながらこの商品は時短にはなりません。アイシングシュガーパウダーも別のアイシング方法と同じく『アイシングクッキーは表面をしっかり乾燥させる必要がある』んで、制作には1日かかると思ってください。
アイシングクッキーをプレゼントしたい場合、事前のリハーサルをして頂くと安心ですよ。アイシングシュガーパウダーなら、同じ結果が出しやすいので、オススメです。
業務用にも使える!
アイシングシュガーパウダーは卵白の量に合わせて砂糖を用意する必要がなく、逆に経済的です。
実は、お誕生日ケーキの名前を後でアイシングするお菓子屋さんにもリピート頂いてて、業務用にもお薦めなんです。
他には、ステンシル用に少しだけクリームを使いたい時も、欲しい量が作れるのは楽チン!
食感の良さが魅力
食べたときに固くバリッっとするイメージですが、食感が柔らかいのはこのシュガーパウダーの特徴です。
卵白と砂糖を混ぜて乾燥させるお菓子で、加熱する行程がありません。リピーターさんから「殻に発生しやすいサルモネラ菌が心配だから」と聞いたんですが、私はあまり気にしたことがなかったんですが...
生の卵白だと大きさや鮮度でクリームの状態が変わっちゃうけど、水を混ぜるだけだとコントロールしやすい ← 私的にはココに魅力を感じてます。
米国現地品との違い
CKproducts(シーケープロダクツ=CK)社の米国製です。CKは米国のプロのお菓子屋さんから、セミプロといわれるスイーツアーティストなど、シュガーのお仕事をされている方に愛されるメーカーですが...
米国で販売しているアイシングシュガーは日本使用NG成分が入っているため、日本用にカスタムして輸入してます(日本カスタマイズ品は日本語ステッカーが貼ってあります)。
アイシングシュガーパウダーの使い方
アイシングクリームは固すぎると絞りづらいし、柔らかすぎるとダラッと流れたり、乾燥後に色ムラができたりします。
パウダーを使えば水分量のことだけ考えて作業できます。まずは、ご自身の使いやすいクリームの固さ=必要な水分量の見極めに参考となる、固め、柔らかめ、中間の3つをご紹介します。
文字や線を描く「固めクリーム」
線や文字を描くためのクリームは、スプーンで救ったときにクリームにツノが5秒くらい立ってられる固さが理想。100gに大さじ1の水を混ぜて作れます。
表面を塗る「柔らかいクリーム」
表面を塗り覆いたいときは、100gに大さじ1.5杯の水が目安で、少し柔らかく仕上げます。
スプーンで落としたときトロトロッと流れ落ちるくらいが目安です。サラッと落ちるのは柔らかすぎで、色ムラになったり、乾燥しづらくなったりします。
筆で塗るだけの「中間クリーム」
アイシングクリームは固めなクリームで縁取りをして、緩めのクリームで塗りつぶすのが一般的ですが..
中間の固さにして筆で塗って伸ばしてもOKだと気づき、最近はこのラフな方法で仕上げてます。この場合、表面に塗り伸ばしたクリームに、筆の筋が残らない硬さにするのがコツです。
あると便利な「水拭きスプレー」
当店アイシングシュガーを使って失敗する原因は「水分が多かった」←これがダントツ、というか唯一です。
水分が多いときはパウダーを足せば調整可能で、固すぎたら水を追加します。
水が多すぎて粉、固すぎて水、粉、水... の無限ループは、必要以上に量ができて実に勿体ない... そんなときは「水拭きスプレー」を試してみて! 水拭きスプレーは霧のようにフワッと少量の水が加えられます。
空中の水分でダマができやすいので密閉容器で保管、ダマができてしまった場合はふってからご使用ください。
アイシングカラーの選び方
当店でお薦めしている「ジェルカラー」は水分量が少なく、ロールフォンダン、生クリームやバタークリーム等、これ1つでお菓子作りのほとんどが網羅できます(チョコには油性をご使用ください)
Wilton 8色セット
8色のボトルのセットなので、初心者さんはこれを1つ持っていればバッチリ。楊枝の先にチョンッと色をとって、クリームにまぜて使います。
ボトルに食品のカケラ等が入ると、カビや腐敗の原因になるので気をつけてください。
ジェルカラーイート
お仕事などでよく使う方にとってボトルは、衛生管理、賞味期限管理もわずらわしいことと思いですよね。
そこでジェルカラーを、イタリア工場でチューブに詰めてもらった「ジェルカラーイート」をご用意しました。(2022年1月発売)
日頃からよく使う方をイメージして作りましたので、保存料はできるだけ少なく作ってもらっています。
とはいえ、8色セットもジェルカラーイートも共に「開封後の賞味期限は3カ月」と一緒です。
アイシングシュガーを試してみるなら...
卵白を使わないレシピが、成功率高めで最近のお気に入りです。
型抜きクッキーの基本レシピ
どうも卵白が入るとダラッとしたり抜きづらくなる傾向があるようなので、卵黄だけにするのは面倒でもここはやっておいて損はないと思いますよ!
試してみるなら「ビスケット」
最初から型抜きクッキーを作るぞ!と意気込みすぎると疲れそうなら、男性に配っても好評な「ダイジェスティブビスケット系アイシングクッキー」をお薦めします。
少しショッパみのあるビスケットと、甘いアイシングクリームの相性が好評なので、まずこれで試してみてはどうでしょう?
チョコのかかってないマクビは、アイシングシュガーパウダーでアイシング... これもマクビで作りました。
もし自分でこの味わいのクッキーを作ってみたい、という方はこのレシピを参考にどうぞ♪
余ったらパーツを作ってみて!
アイシングクッキーに後乗せできるパーツを作っておくとイイですよ。例えばこのハートのように、下書きした紙の上にセロファンをのせ、絞ったまましっかり乾燥させてから、セロファンから剥がして密閉容器で保管します。
衛生的に作って乾燥剤を入れておけば数週間保存できます。クッキーに使うときはアイシングクリームを糊にして貼付ければOKです。
最後に
日本のアイシングの歴史をふりかえれば、当店が始めた2004年は1冊のレシピ本もなく、アイシングクッキーって何?と聞かれるのは当たり前でしたが.. 今は説明も不要だし、作り方の情報も沢山で、選ぶのが困るくらいですねぇ。
中にはこうしなきゃダメ、アイシングはこうであるべき、なんて情報を見かけますが、ナンセンスだと思う。だって、よ? まだ歴史もこんなに浅いのよ? もっと自由でいいじゃない?
これから始められる方はどうぞ固定概念にとらわれず、作りたい相手に「喜ばれるアイシングクッキー」を意識してみてはいかがでしょうか?
私は芸術的な美しさよりも、子供がパパのために作ったメッセージ入りクッキーや、贈りたい相手の好きなモノコトを懸命に考えてクリエイティブされてるお菓子を見るのがたまらなく好きです!
そして、そんな愛らしいアイシングクッキーに、当店のアイシングシュガーパウダーがお役にたてたら... もぉ最高です!!!